​ダンテの詩編「神曲」にも登場する同名の女性の悲劇的な物語に触発されて作曲者の一時的な熱量で書き上げた……らしいこの曲。しばし情緒不安定。どんな地雷を踏んで激昂させるかわからないのだが、基本的には穏やか。基本的には。穏やかなときには施設や邸宅の庭でほがらかに草木や鳥たちを眺めているのだが、ひとたび癇癪をおこすと病みに病みまくって地下室に閉じこもってしまう。見かねて食事を提供すると徐々に機嫌を治すらしい。（兄弟談）