機関及び聖典についての特 筆事項と機関関連団体についての開示
当機関は正式名称を聖典擬物共同連合八十八(ヤソヤ)機関、恒常開示する団体名として八十八機関と明記することを推奨する。
正式名が示す通り聖典によって生成できる“擬物”によって黒雨災を起源とするあらゆる怪異、現象、災害について解明、対策、撲滅することを理念として掲げる技術機関である。
星疑、聖典を利用し、他の聖典を有する聖典六家との協力によって理念を遂行し、曲擬によって資金調達と機関、聖典の防衛を行うものとする。
1.機関概要
代表
第一類分野永久統括 石廊崎澄皐 イロウザキキヨタカ
第二類分野永久統括 芦港三澄 ロコウミスミ
学院分野理事長 ***
聖典研究室長 芦港三澄
擬物管理長 石廊崎澄皐
創設者 石廊崎澄皐、芦港三澄
諸情報
設立1988年
構成員 約5000名 擬物 約3000体余 /2022年現在
施設
本拠点 2カ所(東京、大阪)
観測支部 全国19カ所
スターヴァリエーション12店舗
八十八学院 東京校、大阪校
協賛
技術、学術協力 二条家
運営協力 戸越牡丹
管理賛助 保坂家、平織家
協賛
株式会社 襤褸円技術
株式会社 平和制作
株式会社 七星薬品
社団法人 本国議会
他、詳細は協賛分野資料(別誌)に記載
擬物は人ならざる存在を核に生命活動可能な身体を与え、聖典の効力により生命概念を付与し完成する疑似生物である。
形状は人型を模し、人語を理解、人類社会に適応可能であり、かぎりなく人に近づけた人ならざる存在として扱うことで個人を尊重する。
無形動力での活動が可能であり身体が損傷しない限りはあらゆる物質、または特定の無形動力からエネルギーを調達することができる。ここでは公的運用を主にとる二種について解説する。
2.聖典擬物
星疑
恒星を核にした擬物。
ボディは機械技術の粋を集結させたアンドロイドである。
天文物理化学に関するあらゆるデータを搭載し聖典のギフトによりそれらのデータを円滑に処理することが可能。研究の助力、促進と講演会等で資金調達も行う。
ボディの制作を協賛企業に協力をいただいている。
自己でボディの修理を行うことができ、一部人類物理限界を超越し月の裏側の調査を身一つで行うことができる。
曲疑
楽曲を核にした擬物。
ボディは人体そのものを一から構成する精製型、志願者の体を分解し再構築する素体型を起用。防衛、戦闘用擬物として機関の防衛を担う他、黒雨災を起源とする怪異の排除を行う。
平常時は音楽関連の業務に携わり資金獲得に大いに貢献している。
戦闘用機能を多く搭載しているが自己治癒に限界が存在するため機関での修復が必要となる。
特定無形動力が楽曲演奏に限られているため経口補給するものが無くなれば餓死する。
3.聖典
聖典についての情報は極秘であり、今もなお研究の余地があり不可解かつ未明である部分がほとんどである。
聖典は1868年太平洋に降り注ぎ周囲の生き物を死滅させていった黒く輝く雨とともに落ちてきた遺跡から発見された8つの書物で、それぞれが異なる仕様、内容を備え、最も重要視すべきは所持者にそれぞれ異なる力をもたらすことである。聖典により異なりさらに所持者によっても発揮する力を変えてきた。
1939年、それまで第一、第八聖典を「魔王」が、第二~第七聖典を「勇者たち」が所持していたがこの年魔王城へ魔王討伐に向かった聖典を所持した六人の勇者すべて魔王の軍勢に敗れ殺害されて以降、聖典は聖典六家と呼ばれる当時の魔王の家臣たち六人の血脈によってその効力を一定に保持しながら管理、運用されている。
聖典六家
聖典六家は現在日本国において保護対象家督とされており、血脈を絶やさないことを重要視されている。それぞれの家業において国から様々な特権を許諾されているが国政のある一定以上の位置につくことができない。
一家で一冊の聖典の保護、運用を代々任されている。
当機関は聖典六家とのかかわりがもちろん深いためここでおおまかに紹介する。
二条家
代々学者家系にある二条家は機関への助力も多く主に星疑制作においては二条家無しには成立しないといっても過言ではない。
保坂家
法務・警備関係者の多い家系。機関の防衛、法務面において助力をいただく。
平織家
極道家系。本家をヘシキ、分家をヒラシキと呼ぶ。機関の監視役を請け負っている。機関以外で最も機関の内情に詳しい家であり、平織が第四聖典によって使役している悪鬼マレブランケは調査名目で神出鬼没に曲擬と星疑の前に現れる。
戸越家
政治、経済界関係者の多い家系。機関の運営面において戸越家四代目当主牡丹氏に協力いただいている。
石廊崎家
当機関創設者澄皐氏が三代目当主にあたる。医療関係者を多く輩出した。
芦港家
当機関創設者三澄氏が三代目当主にあたる。神職家系。